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作品紹介

版画文集
子どもたちの創造性、豊かな心の育成を図る、本校伝統の版画教育。
ここでは創造性豊かな子どもたちの共同版画と版画文集の一部をご紹介いたします。
平成24年度の作品
平成23年度の作品
平成22年度の作品
平成23年度「文集あおもり」入賞作品
平成23年度「文集あおもり」の入賞作品を紹介します。
(掲載されている児童名は、保護者の同意を得た上で掲載しております)

入選
『けんどうのけいこ』
             一年 太田 みつひろ

めんをつけて 
かかりげいこをします。
はだしで ばんとふみこむと
手ぬぐいから あせがおちて
目に入ってきます。
なみだがでそうになります。
じげいこがおわると 
めんをはずします。
おふろから上がったみたいに
きもちいいです。
ぼくは がんばったなあ 
というきもちになります。

入選
『みんな天才』
             二年 八木橋 なつき

おかあさん りょうりの天才だ
おねえちゃん おこるの天才だ
おばあちゃん みそおにぎり作るの天才だ
おじいちゃん 船のほをつくったり、なおしたりするの天才だ
おとうさん サーフィンするのが天才だったね
きっと 今ごろ
天国でもサーフィンしているかな


準特選
『岩手県山田町に行って』
             五年 女子

「おじいちゃんとおばあちゃんのところに行くよ。」
 わたしと父と母は、六月十八日土曜日に岩手県山田町の仮設住宅に住んでいるおばあちゃんとおじいちゃんに会いにいくことになりました。
 その時は、うれしいので頭がいっぱいでした。そのころは地震から三ヶ月たっていました。
 青森から高速道路を通り、岩手県山田町に入りました。山田町に入ると、青森県の風景とちがいました。車がマンションの上に何台もあったり、高いところの木が海水の塩がかかったからかかれていたりしました。わたしはあんな高いところまで津波がきたんだとびっくりしました。
 少し進むと、あれ、信号が青か赤かわからないと思っていたら、信号がついていませんでした。わたしはびっくりしてまだ信号がついていないのかと思いました。
 信号のところには、警察官のような人が立っていて、
「どうぞ、通ってください。」
 と言っているように、旗で合図を送っていました。
 青森では、とっくに電気もふっきゅうしているのにまだなところもあって悲しくてびっくりしました。
 もっと進んでいきました。ちょっとずつ、くさくなってきました。周りをよく見てみると機械で木をばらばらにして木くずにしていたり、金ぞくをまとめて四角形にしていたりしました。さびた車がどっさりありました。
 父はそれを見て、
「この車はきっと全部焼けてさびた車だろう。」
 と悲しそうに言っていました。わたしはこんなにも多くの車が焼けてしまっていたなんて知りもしませんでした。
 そして、悲しくなりました。他にも町にゴミがたくさんありました。
 そして、町の中の家のかべに「ОK」とか
「解体してください。」などと書かれているのもありました。わたしが父に、
「ОKとかは何を表しているの?」
 と聞くと、父は、
「この建物の中には人はいませんよ、という意味だよ。」
 と教えてくれました。
 わたしたちのところではもう前の生活にもどっていますが、岩手県は思ったよりすごくたいへんで、悲しみとおどろきで頭がいっぱいでした。
「○○」
 おばあちゃんとおじいちゃんは笑顔で言いました。わたしにはうれしそうに聞こえました。おばあちゃんたちは仮設住宅にはいっていました。仮設住宅はとても小さく、すき間から虫が入ってきたりするものでした。でも、おばあちゃんもおじいちゃんも元気そうでした。
 おばあちゃんから聞いた話では、最初のころは写真が何も見つかりませんでした。でも、さがしまわってみると、わたしの写真や母の写真が見つかってとても喜んでいました。それを聞いてわたしまでうれしくなりました。
 わたしは山田町に二年生の時に遊びに行ったことがあります。夏でした。海が近くなので海で遊んだりもしました。
 それなのにあんなに遊んでいた山田町を大きな津波が一しゅんでのみこんでしまいました。
 また、あの時の山田町に、岩手県に、東北にもどってほしいと思いました。ニュースで見ていたけどすごく信じられなかったけど本物を見てみると、テレビで見るより悲しくなってこれが本当の山田町なのか信じられませんでした。
 これからはわたしたちは一生けん命勉強して、みんなの力で日本パワーをつくり、日本パワーで日本を元気いっぱい、笑顔いっぱいの国にしたいです。
 わたしの目標はまず、勉強をがんばることです。そして、日本という国を元気と笑顔のいっぱいの国にしていくことです。



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